【初心者必見】ダイビングライセンス取得の全て!料金・期間・失敗しないショップの選び方

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海の世界への好奇心が高まり、「私もダイバーになりたい!」と思ったら、

最初に必要になるのがダイビングライセンス(Cカード)です。

「難しそう」「費用が高そう」「泳ぎが苦手だけど大丈夫かな」といった不安も、この記事を読めばすべて解消できます。

初心者の方が安全かつスムーズにライセンス取得を果たすための情報、料金の相場、失敗しないショップの選び方まで、ダイビングライセンスの取り方を徹底解説します。


1. ダイビングライセンス(Cカード)の基本を知ろう

Cカードとは

ダイビングライセンスは、世界共通で「Cカード(Certification Card)」と呼ばれています。これは運転免許証のようにあなたが特定のスキルと知識を持っていることを証明します。

ただし、Cカードはダイビング教育機関によって発行されるため、国家資格が取得できるわけではありません。

ダイビングライセンスを取得するとできること

ダイビングライセンスなしで行う「体験ダイビング」では、常にインストラクターと手をつないで潜水深度も10m程度までと制限されます。

しかし、ダイビングライセンスを取得したダイバーは、以下のことができるようになります。

  • 最大18m(※コースによる)まで潜水可能になる
  • 世界中のダイビングショップで器材レンタルやダイビングコースを予約できる
  • ダイバー仲間とバディ(相棒)を組んで、計画的にダイビングを楽しめる
  • ダイビングを一生の趣味として、さらに上級コースにステップアップできる

つまり、ダイビングライセンス取得は、海の世界を自由に楽しむための「自由と安全のパスポート」なのです。


2. ダイビングの指導団体とライセンスの種類

ダイビングの指導団体

ダイビングライセンス(Cカード)を発行する団体は30団体以上ありますが、いずれも世界的な安全基準をクリアしており、初心者のダイバーが取得できるコースや取り方の基本に大きな違いはありません。

中でも「PADI(パディ)」は世界最大のダイバー教育機関であり、世界のダイバー人口の7割がPADIダイバーと言われており、世界中のダイビングショップでPADIのコースが提供されています。

そのため、ダイビングライセンス取得後に海外でダイビングをする際にも、PADIのライセンスを持っているとスムーズにコースに参加しやすいというメリットがあります。

PADIは圧倒的なシェアを誇っているため、PADIに加盟しているショップでライセンス取得するのが初心者の方には特におすすめです。

ダイビングライセンスの種類

ダイビングライセンスは、指導団体によって名称やランクが異なりますが、基本的なスキルや知識は共通です。

また、ライセンスのランクはビギナーからプロまで幅広いランクに分けられており、「PADI」では以下のようなランクに分類されています。

  • オープン・ウォーター・ダイバー
    最大水深18mの初心者向けコース。安全にダイビングを楽しむための基本知識とスキルを習得します。
  • アドバンスドオープンウォーターダイバー
    オープンウォーターダイバー修了後に受講できるコース。最大水深30mのより本格的なダイビングを経験できます。楽しめるポイントの幅が一気に広がります。
  • レスキューダイバー
    ダイビング中のトラブルを予防・管理する方法を学ぶコース。ダイビングの未然に防ぐリスク管理の能力を高められます。
  • マスタースクーバダイバー
    PADIが提供する最高峰のアマチュアダイバー認定です。多くの楽しみ方を知るとともにトラブルの予防・対処能力も備えたダイバーに与えられます。

はじめに取得するべきコース「オープン・ウォーター・ダイバー」とは

ダイビングライセンスには様々なレベルがありますが、初心者が最初に目指すべきコースは、ほとんどの団体で
オープン・ウォーター・ダイバー(OWD)」と呼ばれています。

このコースを修了すれば、以下の基本的な知識とスキルが身についていると認定されます。

  • 水深18mまでのダイビングに必要な知識
  • 緊急時の対処法(マスククリア、レギュレーターリカバリーなど)
  • 浮力コントロール(中性浮力)の基礎

オープン・ウォーター・ダイバーのライセンスがあれば、世界のほとんどの場所でファンダイビングを楽しめるようになります。


3. ダイビングライセンス取得までの具体的なステップ

ダイビングライセンス取り方は、基本的に以下の3段階で構成され、段階的にスキルと自信を深めます。

・学科講習:1日
・限定水域講習(プールなど):1日
・海洋講習:2日

取得日数については講習の進行によって異なりますが、3~4日程度でライセンス取得可能です。

学科講習

海の中で安全に楽しむためには、陸上とは異なる環境での知識が不可欠です。学科講習では、ダイビングに必要な理論と安全管理を学びます。

学科は多くの場合、自宅でのeラーニングや、ショップでの座学によって行われ、最終的に理解度を確認するためのテストがありますが、テストがあるからといって怯える必要はありません。

ダイビングライセンスの合格率は95%以上です。学科テストは、再試験もあるのでほぼ100%の人が合格します。

不合格の理由は、インストラクターの指示に従わなかった、自分勝手に潜りグループ行動ができなかったという安全面で不安があるためライセンス認定ができないなどの理由のため、指示をしっかりと従えば問題なく合格できるでしょう。

【具体的な学習内容】

  • 水圧と体への影響(耳抜き)
    水深が深くなることで体にどのような影響があるのか、耳や副鼻腔の圧平衡
    (耳抜き)を学びます。
  • ダイビング器材の機能
    マスク、フィン、レギュレーター、BC(浮力調整具)などの器材の役割と正しい使い方、メンテナンス方法を学びます。
  • 水中環境と生物
    海流や潮汐、危険な海洋生物の知識を身につけ、安全にダイビングするための判断力を養います。
  • ダイビング計画
    潜水病を避けるためのダイビングテーブル(またはコンピュータ)の使い方、水深と潜水時間の関係を学び、安全なダイビング計画の取り方を理解します。

限定水域(プールなど)講習

学科で学んだ知識を、まずは足の着く浅い水深や専用のダイビングプールで実践します。

この段階は、初心者が水中でパニックにならず、落ち着いて行動するための「予行演習」であり、非常に重要です。

この講習では、不安がなくなるまで繰り返し練習し、インストラクターから「ダイバーとして自立するための基礎スキル」を徹底的に叩き込まれます。

【具体的な練習スキル】

  • 器材のセッティング
    タンク、レギュレーター、BCなどを自分で正確に組み立てる方法を覚えます。
  • マスクスキルの習得
    • マスククリア: 水中でマスクに水が入ったときに、排出する方法。
    • マスク脱着: マスクを一度完全に外し、再び装着して水を排出する方法。
  • レギュレータースキルの習得
    • レギュレーターリカバリー: 口から外れた呼吸器(レギュレーター)を水中で見つけて口に戻す方法。
    • オクトパス呼吸: バディ(ダイバー仲間)の予備の呼吸源(オクトパス)を借りて呼吸する方法(エアー切れの緊急時の対処法)。
  • 浮力コントロールの基礎:
    BC(浮力調整具)への給排気操作や肺の容積をコントロールすることで、水中を浮きも沈みもしない状態で漂う(中性浮力)の方法を練習します。これがダイビングの快適さを左右する最も大切なスキルです。

海洋講習

限定水域で自信をつけた初心者が、いよいよ実際の海でダイビングをします。

通常2日間で、水深5~18mの範囲で4〜5回のダイビング実習をします。

【具体的な実習と目的】

  • スキル再確認と応用
    限定水域で習得したマスククリアやレギュレーターリカバリーなどの基本スキルを、水深のある海中で再確認します。水深が深くなると水圧の影響が変わるため、より実践的な環境でスキルを使えるように訓練します。
  • ナビゲーション(水中移動
    コンパスを使って水中での方向を確認し、目的地まで移動する方法を学びます。
  • 緊急浮上と器材トラブルへの対処
    安全停止の方法、水中でのトラブルをシミュレーションし、冷静に対処する能力を身につけます。
  • ダイバーとしての自立
    インストラクターの補助がなくても、ダイバーとしてコースの前後やダイビング中に必要な手順(器材チェック、エントリー・エキジットなど)を一通り行えるようになることを目指します。

海洋講習の修了をもって、「オープン・ウォーター・ダイバー」として認定され、晴れてCカードが発行されます。


4. ダイビングライセンスの取得にかかる費用は?相場は?

ダイビングライセンス(OWDコース)取得にかかる費用の総額は、5万円から15万円程度が相場です。

ここでいう総額は、講習で必要な内容のみの費用であり、器材の購入や交通費などは除かれます。

まれにキャンペーンなどで格安な料金を提示しているショップやスクールがあります。

後ほど説明する代表的な費用が含まれているか必ず確認しましょう。

代表的な費用の内訳

ダイビングライセンス取得にかかる費用の内訳としては以下のような項目が考えられます。

基本項目が欠けている項目があれば、別途追加費用が発生する可能性が高いです。そのため、見積をもらう際は以下の項目に漏れがないか必ず確認しましょう。

【基本項目】

  • 教材費
  • 講習費
  • 施設使用料
  • 器材レンタル費
  • Cカード申請費
  • 宿泊費(泊まり込みの場合)
  • 保険料

【注意】よくある総額に入っていない項目

  • Cカード申請費
  • 器材レンタル費

上記の合計した金額がショップの提示する「コース料金」となりますが、この他に初心者が注意すべき「追加費用」があります。

  • 交通費(送迎を希望する場合)
  • 食費

上記全てすべて含んだ金額を照らし合わせて最適なショップを探しましょう。


5. ダイビングスクールの種類と選び方

ダイビングライセンス(OWDコース)取得は日本各地のショップで取得できます。

その中でも、都市部に店舗を持つ「都市型スクール」と、伊豆や紀伊半島、沖縄などの国内のダイビングセンター・ショップの「現地サービス型」の2つに分かれます。

ダイビングライセンス取得にかかる費用は、ショップや取得場所・コース内容によって大きく異なりますので以下を参考に自分に合った計画でライセンス取得を目指しましょう。

取得場所・コース費用相場特徴
都市型スクール5万円〜10万円学科やプールを都心部ですませ、海洋実習のみ現地に行くプラン。
現地サービス型7万円〜15万円沖縄などのリゾート地や海沿いで全日程を行うプラン。食事・宿泊費込みのプランが多い。

都市型スクール

海から離れた都心部に店舗を構えるダイビングスクールを指します。比較的大きい駅の近くなどにあり、講習やファンダイビングのツアーを企画して海に行くスタイルです。

学科やプール講習を近所の施設で行い、週末などを利用して日帰りで海洋実習に行きます。

【メリット】

  • 仕事や学校の合間に無理なく進められる
  • ライセンス取得後もショップのツアーに参加しやすい
  • ショップのダイビング仲間が作りやすい

【デメリット】

  • 実習の度に移動時間、交通費が発生する
  • 取得期間が長期にわたるコースが多く、集中して取得したい人には不向き

現地サービス型

沖縄や伊豆など、近くの海で講習やファンダイビングのツアーを提供しているダイビングショップを指し、観光地やリゾート地に店舗を構えています。

ダイビングライセンス取得する際、学科から海洋講習まですべて同じ場所で行うため、2泊3日などの短期集中型で開催されるケースが多いです。

【メリット】

  • 短期集中で取得可能(最短2泊3日など)。
  • 取得期間中ずっと海に触れていられるため、環境に早く慣れる
  • 取得自体がリゾートでの楽しい思い出になる

【デメリット】

  • 費用に自宅からの交通費(飛行機代など)が別途高額にかかる場合がある
  • 悪天候により海洋実習が中止になった場合、日程調整やキャンセル費用が発生しやすい
  • 取得後にショップのイベントに参加しにくく、ダイビング仲間をつくりにくい

6. ダイビングライセンスを取得するのに心配なこと

  • 「泳ぎが苦手でも大丈夫?」
    • 水泳の能力は必須ではありませんが、「水に抵抗がない」ことが重要です。ダイビングは器材の浮力に頼るため、泳ぎ方よりも、水中でリラックスできるかが大切です。
  • 「耳抜きができないかも…」
    • ほとんどの人が練習でできるようになります。体質の関係で難しい方もいらっしゃいますが、インストラクターが丁寧に取り方を指導しますので、ご安心ください。
  • 「体力がないけど大丈夫?」
    • 重い器材を背負って歩くのは大変ですが、水に入れば重さは感じません。コースは体力を激しく使うものではないので、ご自身のペースで進められます。

7. ダイビングライセンスを取得して最高のダイビングライフを!

ダイビングライセンスの取得は、一生モノの趣味の始まりです。

費用やコースに迷ったら、実際にショップに訪れ、自分の目で確かめることが大切です。また、近くにライセンスを所持している方がいるのなら体験談を聞くのがよいでしょう。

ショップ選びによっては今後のダイビング生活がへんかします。

さあ、海の世界への第一歩を踏み出しましょう!

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